初めてのこと。
うちの両親はいわゆる毒親で、
決意を持って、大学入学をきっかけに実家を出ました。
そのまま海外に移住して、基本的には心穏やか日々を過ごしています。

それでも考えてしまうのが、彼らが回復のみこみのない病気になったり、いずれは亡くなった時のこと。
このまま逃げ切ることはできないと思い知らされるというか。
父の中で、私は死んだことになっているので、
(まあ、正直、願ったりかなったりですが)
彼からの連絡は数年来ありません。
私は義務感から、父の日、誕生日、年末年始の挨拶状くらいは送ってますが。
でも彼は、手続きのこととか、しっかりしているので、何かあった時のために、計画を立ていそう。
障がいのある兄が暮らしていけるように、最低限のことはしてあげたいし、父の意向も知りたい。(兄に対する愛情はある)
兄のために、父と一度話をしないとな、と思うのですが、
あの負のスパイラルに飛び込む勇気がでず、今日に至ります。

母は、私たちが仲がいいという妄想ワールドに住んでいるので、
連絡は保っているのですが、彼女はいつも体調不良を口にしながら、無計画なタイプ。
何かあったら、どうするんだろう?
娘は薄情者ですから、頼りになりませんよ。
夫とこどもを守るので精一杯ですから。

どうでもいい、と割り切れる境地にたどり着くのか?
何かあったとき、後悔するのだろうか?
重い気持ちで帰国して、淡々と処理をするんだろうか?
いまからなにか準備しておく方がいいのか?

うだうだ考えて、割り切れずにいます。ザ・不毛。

ほぼ日の大人の小論文コーナーで、最近取り上げられてるテーマが「『聞いてあげること』はよいことか?」
http://www.1101.com/essay/2014-04-16.html
敢えて聞かないであげる方が相手にも自分にも建設的なことがある、的見解なんですが、読んでて思い出すことがあるなぁ。

わたし、延々と人の話を聞いてしまうタイプなんですが、一回、パシッとお断りしたことがあるんです。
留学時代、初対面の日本人男性が、
「僕、うつ病で…」とつらい体験を語り出したとき。
「知ってる人より、知らない人の方が話しやすいことってありますよね。でも、そういうのって、話過ぎて後で疲れてしまうんですって。だから、やめときましょう。」って。
その人は「え、そうなんですか。」ってやめてくれたけど、その後お会いしたという記憶がないので、それっきりになったのかな。
そこまで言われると、向こうも居心地悪くて再会しづらかったのかもしれませんね。

相手を思いやる気持ちが全くなかったわけではないけれど、メインは自分を守るため。
敢えて聞かない、というスキルを身につけるまで、長い道のりでした。

敢えて聞かない、助けない、っていうのが難しかった時期があります。
自閉症気味の半端なく無関心な父、過干渉でコントロール欲の強い母、これまたびっくりするくらい口の悪い祖母に、知的障害がある兄という、ドラマ設定みたいな家庭で生まれ育ったので、子ども時代は楽しいどころかサバイバル。
機能不全の家庭で生まれ育って、情緒的ネグレクトをうけた人にはありがちなんですが、しっかりしすぎ、責任取りすぎ、頑張り過ぎ。
高校を卒業してすぐ家を出て、県外の大学に通い始めた時、解放感でいっぱいでした。やっほい!

でも、そのとき苦労したのが、「周りの人が幸せじゃないのは私の責任ではないから、頑張らなくてもいい」と意識して行動すること。
もちろん、失敗もありましたけどねー。
人間関係において、尽くし過ぎなところがあったので、女王様タイプとお友達になってしまったとか。
相手は尽くしまくられるのが当然、私は無意識につくしすぎるタイプなので、
次第にこっちが疲れてペースを落としたら、こっぴどく捨てられて(笑)、立ち直るのにだいぶ時間がかかりました。

いろいろ痛い目をみたおかげで、他人との距離がつかめずにどっぷり依存してくるタイプを感覚的に察知して、避けるスキルが身につきました。
だって、上手く跳ね返すスキルないもん。逃げるしかない。
アルコール中毒に陥った人は、自分はもうコントロールできない、だから一滴も飲まないし、お酒は周りに置かない、って排除するところから回復が始まるんだとか。
私の、他人の不幸せに責任を感じてしまう、という傾向も同じこと。
上手くかわせないなら、避けるしかない。負け戦だもの。

薄情な気がして心がいたんだ時期もあったけど、今は図太いです。
いい意味で、自尊心が増えたから。

避ける訓練(笑)を重ねた上で、自信を持って言えること。
初対面で、人生の重荷を語り出す人に、他者との適切な距離感をつかめる人はいない。逃げろ!
いやこれ、ほんとなの。自信があります(笑)。

見捨てられ感が強い人は、優しそうな人に目星をつけてから接近してきて、「僕/私のことを傷つけないで、捨てないでよね。こんな辛い思いをして苦しんでるんだから、それを知って捨てるあなたは非情だよ」って、予防線はりまくりで重荷をどーんと投下してきますからね。
ここで変に同情して、無理していろいろ受け止めると、後が大変。
初回できっちり線を引いとかないと、あとはひどくなる一方のことが多かったな。
疲れてこっちが疎遠にし始めると、泣いて追いかけてきたり、嫌味言われたり。
対等な関係が築けないのは友情じゃない、そんな関係、失礼だよ、って思うんだけど、相手はその感覚がつかめるスキルがないから…。お互い嫌な思いして終わるという。
依存できる相手を探しているだけのこともあるし、そういうのに付き合ってしまうと、とことん消費されてしまうタイプだからね、私。
それなら最初から、距離をおくほうがお互いのためだと悟りました。
「包帯を巻いてやれないのであれば、むやみに他人の傷に触れてはいけない」
ほんと、そうだよな、と思います。
ひさびさにつれづれです。

びっくり

2012年5月4日 ジャーニー

満たされる

2011年12月16日 ジャーニー
妊娠がわかってから、体調はつねにイマイチなんですが、
気持ちがすごく落ち着いています。

こんな日がくるなんて。

レモンが今までになくおいしいことも、つわりも、膨らむおなかも、頻繁にトイレに行くことも、聞いてはいたけれど、自分が経験するとは思えなかったこと。
昔は心が閉じ気味でしたからね。
優しい男性にであって、心を無防備にできて、相手に愛されて結婚・妊娠。
そんな幸せなことなんて絶対おこんないって思ってたもんな。

母から電話がきたときも、
以前なら、何か送ろうかと言われても構えてしまったり気を遣ったりしてたけど、
お腹の赤ちゃんは、おばあちゃんに甘やかされる価値がある、と素直に思えるので「じゃあ妊娠に関する本送ってほしいな。」って言えるし、おばあちゃん役ができる母も嬉しそう。
自分でびっくり。

旦那さんも以前は言わないとなかなか家事してくれなかったんですが、今はしてくれるし、今まで以上に労わってくれるし。
自分のことをあんまり話さない人なんですが、私の妊娠が発覚してすぐ同僚さんに話したらしいし、iPhoneに妊娠に関するアプリを入れて、「うちの子は今はこれぐらいの大きさで」って話のネタにしてるらしいし。
これを浮かれてると言わずしてなんという!
我が父とのあまりのギャップに(まったく関わりがない人でした)、驚愕ですよ。
ええーそんなおちゃめな男性が自分の夫であり、子どもの父親になる人だと思うと、話がうますぎるんですけど。

心穏やかに自分の中で育つ愛する人との子供の成長を愛でること。
怖いくらいの幸せだな。
あの子ども時代があったから、この大切さを味わえるのかな。そうだとしたら、報われた気がします。



気づき

2011年9月23日 ジャーニー
Breakthrough?

発作

2011年6月6日 ジャーニー
いきなり来ました、不安発作。
結婚後のお金の管理とかを相方さんと最近お話してるんですが、
銀行とか、退職金とか、親のこととか、奨学金返済とか、いろいろ考えると、
そのややこしさと将来の不安、プラスいまお仕事がてんてこまいなんで、
なんかすごーく気分が下がりました。うわーん。
家にいても仕方がないので無理してスーパーに出かけて、夕飯の支度。
結構苦痛だったけど、家でふさぎこんでても仕方ないし。
可愛い犬と猫の映像を見て心を落ち着かせて、調理しています。ぐっすん。

返り討ち

2011年4月19日 ジャーニー
人生の節目は、ドラマ満載!
影響の深さにびっくり。
反応と対応は違うのね、と、すとんと腑に落ちた日曜の午後。

感謝

2010年3月12日 ジャーニー
日々の嬉しさとか不安とかを綴っておられる、相互の方の日記から、いろいろ学ばせていただいてます。
シェアしてくださって、ありがとう。
相方さんと一緒にいたとき、仕事のことを、もやもや考えていたんですね。
あの対応でよかったかな、もっと上手にできていたかも、と。
考えれば考えるほど、なんか不安になってきて、「あーあ」的気分に。

隣にいる相方さんには何も言わなかったんですが、察するところがあったんでしょうか。
黙ってハグしてくれました。
頭を二回なでてくれて。

そしたら、不安な気持ちとか、うだうだ考えてた思考が、一気にストップ。
ざざーーっと、はるかかなたに流されて行きました。

おおー、どんなに頑張っても、このネガティブ思想を止めることができなかったのに!
ハグ一個で、吹っ飛びかよ!
その威力に内心舌を巻いた次第です。
名づけて、不安リセットボタン。


今年も残すところわずかになりました。
ひょこっと思い出したんですが、今年の目標は「大切なものに近づくのを怖がらない。」だったのでした。

以下は今年1月に記した新年の抱負。
今年のテーマは「大切なものに近づくのを怖がらない。」
小心者で臆病な私ですが、気合いと覚悟はあるはずなんです。
大切なものに対してパニくっててどうするの。
愚かでもいいでしょ。
挫折だって、つまりはステップアップの糧なんだもの。
大コケしても、立ち上がって、はにかんで、また歩き始めればいいんだから。
できるでしょ、自分。


ははは、よく言うよ、去年の私(苦笑)。

でも、今年の私、頑張ったよ!
怖くても、無器用でも、飛び込んでいく実践をした一年でした。

胸をはって、今年は言える!
今年の目標、予想以上に、達成したぞー!
基本的に穏やかな性格なんで、人に対して過剰反応することが稀な私。
親友の恋人さんが、嫌いな理由を探す作業をしています。
相談した人曰く「親友の恋人さん自体をきらいなんじゃないと思う。その人を通して思い出す出来ごとや人に反応してるんじゃないかな。怒りの裏にある感情は何か、探ってみようか。」

あ、それ聞いたことある。
正体はなんだろう。

正直、考える時間が惜しいけど、取り組んでみます。

Began to heal

2009年12月1日 ジャーニー
朝っぱらから国際電話が。
うわー…母だ。

いや~な予感を感じながら電話を出ると、ビンゴ。

じわじわと蝕む負の言葉を、真に受けないように、真に受けないように、クールに流してたんですが、私のために怒りながらも心をこめて聞いてくれる親友に話している間に、気付いたことが。

私が子どものころ、親が無意識に私を傷つけてたポイント。
そして、当時と同じ手法で我慢している自分。

ああー、こういう気持ち、つらいっていうんだ。
子どもの頃は、頑張って、気付かないふりしてたよ。

なんでつらいのか、どうして気付かないふりしてたのか、
大人になって、向き合う勇気ができて、やっとその重さと意味を受け止めれるようになりました。

いまだに影響を受けてる自分に、がっかりですけどね(--;)。
早く、どーでもよくなりたいわ!
最近好きな言葉が"Let go."
手放す、っていう意味です。
もともと離れようとしているものを、「行かせてあげる」みたいなニュアンスかな。

パニクる

2009年10月28日 ジャーニー
生まれ育った環境は、愛とコミュニケーションと笑いに満ちていました。
なんてお世辞でも言えないようなところでした。
ずいぶん鍛えられましたよ、とほほ。

だから今でも、特別大切な人には、自分のニーズを伝えるのがひどく難しくて、ひどい時には軽くパニックに陥ります。
むー。
悩み疲れて「もういい!辞めたい!」と投げ出しそうになるのを踏みとどめてるところです。
話を聞いてくれる友人の存在がありがたいです。ええ。
そして、パニクってる私を笑ってくれる穏やかで忍耐強い彼も。

気づいてるかもしれないけど、無器用なんです。でも変わろうとしてるところだから、待っててね。
子どもの頃、情緒的ネグレクトを受けて育った私。
小さい頃はいろんな気持ちを押し殺して生き延びてきたんですが、
不思議なことに、最近まで忘れてたんですよねぇ。
いや、忘れてないか。思い出さないようにしたり、捻じ曲げて解釈したりしてたのかな。

最近、冷静に子ども時代を描写することがあったんですが、
「まあ、なんてひどい。…って、自分の子ども時代だって!」とつっこむ私。
やっと腰をあげて取り組むことにしたんですが、不思議な感じですね。

「あなたの子ども時代を考えると、怖くなるのは納得できますよ。」と言われても、外国語を聞いたような遠い印象しかなかったなぁ。
ぼんやりした後、ワンテンポずれて訪れるのは、自分に対するいらだちかな。
育ちを言い訳にしたくはないから。
「だから」を「にもかかわらず」に変えるべきだと思うから。
それをまだできてない自分に対する、歯がゆさがあるんだと思います。

難しい

2009年8月26日 ジャーニー
子どものころから、自分のニーズを表現するのが下手。
我慢するばっかりでスキルを伸ばさず大人になってしまいました。

仕事上ではかなり上手になったんですが、私生活ではまだまだ。
今でも時と場合と相手によっては、かなり動揺。
もう、自分でも途方に暮れてしまうくらいのレベル。
むむー。

ちょっと腰を据えて改善しようと試みてるんですが、いちいちくじけてます(笑)。
うがー!

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索