二つの祖国

2019年5月16日 読書
山崎豊子さんの『二つの祖国』を読み始めました。
すごいなあ。この筆の力。
異国で「移民」してるし、
いわゆる二世である子どもを持つ親でもあるので、
グサグサくるの。
他人事と思えなくて。

恵まれた時代に生まれたんだなあと思ったのでした。

ちなみに、向かいにとても優しい老夫婦が住んでいたのですが、
亡くなられたときの「お悔やみ」の記事で、彼が戦時中に日本で戦った経験があることを学びました。
戦後70年を経て、かつての敵国の人間が向かいに越してくるって、彼はどう思ったのだろう。(日本人がほぼ皆無の地域ですしね。)
なんだか不思議な話です。
私はね、彼の優しさや紳士的な態度、暖かさにすごく救われました。
ありがとう、ミスター。

過酷な戦争で散っていった戦士たちが、私たちを見たら、
もう争わなくてよい時代がきたんだな、と良かったと安堵してくれるのだろうか、
俺たちの命はなんだったのか、無駄にしやがって、と思うのか…。
ちょっとしんみりしてしまいます。


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