最近、示し合わせたかのように周りの友達が、「彼はどうなのー？つきあうっていう選択肢はないのー？」と妙にしつこくからんできます。
「いや、それはないと思います。」と、シンプル回答。
だって、そう思うんだもの。
でも、何カ月もいろんな人に質問されると、妙に意識しちゃうんですけど、そして常に自問しちゃうんですけど、どうしましょう。
先週末、会う機会があったんですけど、一緒にいた友達にも
「まなちゃんが、彼のことすごく好きなんだなあってわかるんだけど。どうなの？彼とお付き合い、っていうのはないの？」って陰で聞かれ、
彼の傍ら、「うーーーん、確かにものすごく好きなんだけど…うううーーーん。」と、横顔を盗み見しながら自問自答。
「お付き合いをしない理由はなに？」
って、聞かれると、ちょっと困る…。
いや、いい人なんですよ。ほんと。
長期的お付き合いにぴったりの資質を持ってる方だと思うんですよ。
でも私にとっては、Safe baseというか、気持ち的に、理想の母親的存在に近いんですよね。
やさしくしてくれるけど、見返りを求められてない、安全地帯。
いい意味で、やさしくほっといてくれるという感じです。
大好きだなぁ、って力いっぱい無防備に心を傾けても、穏やかに受け止めてくれる一方、向こうからベクトルが向かってくることがなくて、何の影響も生まれない、平和な関係というか。
これだけの愛着を持てる相手を「好き」とか「愛」とか「恋」って判断する人もいると思うんですね。
でも私の場合「違う」と断言するのは、嫉妬心がないから。
中学生の時に、妙に大人っぽいアンニュイなクラスメートがいたんですよ。
なんかの折に「私、好きって自覚するのが、ひとより遅いと思うの。XXちゃんは、どうやって好きって言う気持ちに気がつくの？」って聞いたことがあったんです。
そしたら、すごくきれいに、さらっと、
「相手に対して嫉妬心とか独占欲が生まれたら、それは恋だと確信する。」
と言われて感嘆（中学生にしてこの恋愛哲学！）。
それから、「私はこの人が好きなのかな？」と思った時に、相手に対して嫉妬心とか独占欲があるかどうか、が、はずせない自己質問になりました。
さっきの彼の話に戻ると、
すごく大好きだけど、母親や友人に恋人役を求めないように、
彼に対する束縛とか独占欲がまったくないんですよね。
例えば彼が私の目の前で、彼が愛おしくしてる女性と仲良くしてたとしても、ひいてはキスしちゃったりしてても、
「きゃ。よかったねぇー。」で終わっちゃうんですよね。
家族や近い友達が、目の前で親密な愛情表現を誰かにしてるのを目撃した時特有の、気恥かしさみたいなものはあるかもしれませんけど、
なんだろ、「よかったねぇ」っていう気持ちに尽きるというか。
「人生を最前線で共にしていくのが、私であってほしい。他の人と、じゃいやだ。」っていう気持ちがないんですよ。
そう説明すると、友人たちは「それは確かに、お付き合いの相手って感じじゃないね。」と妙に納得してくれるんですけどね。
自分自身も、この気持ちが変わらない限りは、この関係は恋ではないという確信が揺らがないような気がします。うん。
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