朝、一番に読んだメールは、
高校時代、人気だった先生が乳がんで亡くなられた、との知らせでした。

メールを読んだときは、驚きつつも、
とりあえず、受け止めました。
夜になって湯船に使っていると、
先生死んじゃったんだ、と思い出し、急にスイッチオン。

 

もう先生はいない。

   

あまりのシュールさに改めて呆然としました。


 
もう会えないんだ。
どこにもいないんだ。
なんだこれは、このシュールさは。

 

  

先生は、体育担当。
天真爛漫な方でした。
ちっちゃくって、エネルギー一杯。
先生が動くときは、「ちゃきちゃき」という効果音が聞こえてくるようでした。

国体のダンスを考えて指導していた、というくらい
ダンス・体操に造詣が深い方で、
のびのびと、身体を伸ばして、表現としてのダンスを私たちに見せてくださいました。
思春期の照れまくり、しらけないといけないような文化の私たちでも、先生につられて笑顔で踊っちゃう、
そんな先生でした。
ほんと、キュート。
オーラ?カリスマ?
そういうものが鮮やかに発散されている、とても素敵な女性でした。

私たちが高校生のときから、既に乳がんと闘われていて、
「私は今乳がんと闘っているので、たまに薬の副作用でしんどいときがあるの、先に言っておくわね〜!」
と最初の自己紹介から言っておられたのです。

それからもう10年近くが経ったんですね。
10年も闘ってこられたのは、やっぱり先生だからでしょうね。
つらいことも、しんどいこともあったはずだけれど、
先生はいつも笑っておられました。

 

 
 
人は生き、死んでいくもの。
ひとりの人生なんて、長い歴史やたくさんの人々の中ではほんのひとかけら。

そんな考え方を、先生は鮮やかに裏切ってこられました。
一人の人間ができることなんてたかが知れている、なんて
誰が言ったんだろうと思わされるようなエネルギーや影響力。

  
 
 
 
先生が私たちに与えてくれたもの、
それを人は希望や憧れと呼ぶのでしょう。

先生、大好きでした。
たくさんの元気をありがとうございました。

先生とは、あまり接点がなかったけれど、
いつも見ているだけで、あまりお話しなかったけれど、
でも大好きで、いつも見てました。尊敬してました。
先生が与えてくださってた明るさと勇気は、
年を経て、こんな世界の片隅で生きる私の力となっています。

先生、ありがとう。

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